長崎県被爆者手帳友の会 2世・3世や賛同者、加入を 初めて幅広く募集 平和運動の継続目指す

賛助会員や被爆2世・3世の加入を呼びかける井原会長補佐(右)と林田事務局長=長崎市松山町、ヒバクシャ・コミュニティ・センター

 平和活動に市民が参加しやすい環境をつくろうと、長崎県被爆者手帳友の会(朝長万左男会長)は、被爆2世・3世や同会の趣旨に賛同する市民の加入を初めて幅広く募集している。被爆者の高齢化などで会員数が減少する中、平和運動の継続や発展、被爆体験の継承を目指す。
 同会は1967年6月18日に発足し、今年で56周年を迎えた。ピーク時の会員数は4万人以上だったというが、現在は被爆者1228人、2世・3世253人、被爆体験者など41人-の計1522人。同会の林田愼一郎事務局長(67)によると、会員数は年々減少し、現在の会員から財政面や今後の活動継続を危惧する声が上がっていた。
 募集するのは、賛助会員と「二世・三世の会」会員。主な活動は毎月の定例会、被爆者や各国の平和活動家との交流など。居住地の指定はなく、誰でも参加できる。二世・三世の会は健康状態のアンケートや研修会、懇親会など、会員の意見を取り入れながら展開していく予定。
 同会会長補佐で二世・三世の会事務局長の井原和洋さん(65)は「『平和な地球を子どもたちへ』を合言葉に、今まで活動していなかった人ともつながりたい。できること、できる形で参加していただければ」と話している。
 いずれも会費が必要。申し込み、問い合わせは同会(電095.849.1494、メール=techotomonokai@gmail.com)へ。

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