今夏の移籍市場で積極的な動きを見せているサウジアラビアのクラブたち。その中の1つであるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが所属するアル・ナスルだが、移籍金未払いの影響で国際サッカー連盟(FIFA)から処分を受けることとなった。
昨年12月にC・ロナウドを獲得し、年俸1億7500万ポンド()という巨額契約で大きな話題となったアル・ナスル。ヨーロッパからの選手流出という流れを作ったとされ、追随したクラブは今夏積極的にヨーロッパからの選手補強に動いている。
7月下旬には来日してジャパンツアーを実施するアル・ナスルは、インテルからクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾビッチを獲得。チェルシーのモロッコ代表MFハキム・ツィエクの獲得にも動いていたが、こちらはメディカルチェック不合格に。現在は進展していない。
そのアル・ナスルだが、イギリス『デイリー・メール』によれば、FIFAは新加入選手の登録を禁止する処分を決定。これは2018年に獲得したアーメド・ムサの移籍に対し、39万ポンド(約7000万円)のアドオンをレスター・シティに支払っていないためだとされている。
アル・ナスルはすでに2021年に判決を受け、レスターに未払金を支払うように命じられていたとのこと。ただ、その支払いをしていないため、登録禁止処分が下されることとなった。
さらに、禁止される登録期間は1度ではなく、連続した3回という取り決めだったとのこと。これにより、いくら選手を獲得しようとも、プレーさせられない状態となってしまった。
なお、クラブはその期間内に未払金を支払わなければいけないが、実行しなかった場合は更なる処分をFIFAから言い渡されることとなる。
今夏サウジアラビアの政府系ファンド「PIF」に買収された4クラブのうちの1つ。支払う能力がないはずがなく、すぐに支払われることとなるだろうとされている。