藤井王位のすぐそば!初手、2手目を観戦のファン「緊張感あって感動した」 将棋王位戦第2局

「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」の第2局で、対局室に入り鞄からハンカチを取り出す藤井聡太王位=13日午前、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」(撮影・風斗雅博)

 神戸・有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で13日に始まった「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負第2局。藤井聡太王位(20)と佐々木大地七段(28)による対局開始前後の所作を「初手観戦プラン」に応募した女性2人が間近で見学した。

 兵庫県三田市の主婦(67)と三重県伊賀市の小学校教諭(61)。藤井王位ファンの2人は2019年、福岡市で行われたJTプロ公式戦(JT杯)を観戦した際に知り合い、タイトル戦や重要対局の際は対局会場を訪れている。藤井王位に会えないこともあるが「パワーを送っているの」と不満はないという。

 タイトル戦の初手を観戦したのは、それぞれ4回目と3回目。藤井王位、佐々木七段が作法通りに駒を並べる様子や、立会人の福崎文吾九段(63)が対局開始を告げて佐々木七段が初手2六歩を指す場面、藤井王位がお茶を一口飲んでから2手目の8四歩を指す場面などを見学した。

 「これまでで一番間近で眺めることができた上、普段の生活では味わえない緊張感があって感動した」と2人。「来年も、神戸対局があればぜひ訪れたい」と話した。(井原尚基)

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