2日目は佐々木七段が神戸牛、すき鍋膳に 藤井王位は「うどん膳」の卵とじ 王位戦第2局の昼食

佐々木大地七段が注文した「神戸牛すき鍋膳」=神戸市北区有馬町、中の坊瑞苑(撮影・斎藤雅志)

 14日、有馬温泉(神戸市北区)の老舗旅館「中の坊瑞苑」で指されている「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負第2局は、2日目の昼食の時間を迎えた。熱戦を繰り広げる両対局者は宿自慢の料理に舌鼓を打ち、英気を養った。

 藤井聡太王位(20)=竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖=は、うどん膳を注文。釜揚げ、冷やし、きつね、卵とじ、昆布の中から卵とじを選んだ。

 小野市産の小麦「ふくほのか」が使用された麺を、卵1個半でふっくらととじたシンプルなうどんだ。だしはカツオとサバのブレンドであっさりとした味わい。天ぷら6種(エビ、キス、シシトウ、ナス、パプリカ、タマネギ)に、タコの柔らか煮などの小鉢も付いた。

 通年で宿泊者のみルームサービスでうどん単品(卵とじは1012円)の注文が可能。一般客向けに旅館内の和食レストラン「旬彩 猪名野」で期間限定で提供するか検討段階だという。

 一方、佐々木大地七段(28)は、同レストランで1番人気のメニュー「神戸牛すき鍋膳」(3520円)をリクエストした。

 A4ランクの神戸牛肩ロース80グラムをぜいたくに使用。割り下は水、みりん、砂糖、濃口しょうゆで作ってある。通常の卵より黄身の色や味が濃い宮崎県のブランド卵「旨赤卵」に付けて食べれば、舌の上でとろけるような食感が味わえる。白マイタケ、ハクサイ、水菜、豆腐、うどん半玉など具だくさんで、食べ応えも十分だ。(藤森恵一郎)

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