同姓同名、生年月日も同じ…所沢市、マイナひも付け誤り「別人」口座に振り込み 「本人」はカード登録なし

所沢市役所=埼玉県所沢市並木

 埼玉県所沢市は14日、後期高齢者医療制度の住所地特例の対象となっている80代女性のマイナンバーのひも付けを誤り、高額介護合算医療費約5万7千円を別人の口座に振り込むミスが1件あったと発表した。

 市によると、女性と同姓同名で生年月日も同じ別の人のマイナンバーに、ひも付けてあった。女性の家族が振り込み申請の際、公金受取口座への振り込みを希望したため6月28日と同30日、医療分1万5689円と介護分4万1827円を、別人のマイナンバーが登録された口座に振り込んでしまったという。

 女性はマイナンバーカードに登録していなかったが、同姓同名の別の人はマイナンバーカードがあり、公金受取口座に登録していた。

 振り込みの通知を確認した女性の家族が、心当たりのない銀行名などが記されていることに気付き7月13日、市に伝えて発覚した。

 後期高齢者医療制度で住所地特例は、介護保険施設などへの入所に伴い別の広域連合に転居した場合、転居前の広域連合が引き続き保険者となる特例措置。

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