くら寿司がSDGs授業 長崎・愛宕小で県内初 回転ずし体験ゲームで食品ロス考える

回転ずし体験ゲームで食品ロスについて考える児童=長崎市立愛宕小

 回転ずしチェーン大手のくら寿司(堺市)による出張授業が13日、長崎県長崎市白木町の市立愛宕小(吉田由美子校長、379人)であり、6年生65人が、すしにまつわるクイズやゲームで持続可能な開発目標(SDGs)について考えた。
 身近な回転ずしを通じて、海洋資源の保全や漁業創生、食品ロス削減について学んでもらおうと昨年5月から、全国各地の小学校で出張授業を展開している。県内では初めて。
 同社の社員が、魚のネタが載っていない「未来のおすし」を見せ「おすしが食べられなくなる未来を変えよう」と呼びかけた。海に生息する約1万5千種の魚のうち、500種程度しか食べられていないと説明。市場に出回ることが少ない低利用魚を買い取り、調理や処理方法を工夫してメニュー提供している同社の取り組みを紹介した。
 回転ずし体験ゲームでは、児童が人気ランキングを基にすしネタを選び、食べられずに廃棄されるすしがどのくらい出るかを体感した。児童は「低利用魚の料理の仕方を本にまとめ、お店に置く」、「苦手な食べ物をなくして食品ロスを少なくする」などそれぞれのアイデアを発表した。

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