「鬼滅の刃」タイアップのANA特別機、伊丹空港から初就航 25日からデザインステッカー配布へ

アニメ「鬼滅の刃」のシールが貼られたボンバルディアDHC8-Q400型機=伊丹空港

 機体の左右や機内のシートテーブルに人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターをあしらった全日本空輸(ANA)の特別機「鬼滅の刃ぷろっぷ」が14日、就航した。大阪(伊丹)空港からは、福岡空港に向けた第1便が飛び立ち、鬼滅ファンや親子連れらでにぎわった。

 ANAは同作のアニメ「遊郭編」の放映に合わせ、2021年12月からタイアップ企画を開始。22年1月末には特別機「鬼滅の刃じぇっと-壱-」が伊丹-羽田などを1日3往復した。

 今回、ジェット機が訪れる機会が少ない地方空港や機内で過ごす人に楽しんでもらおうと、整備士の竹中祐梨菜さん(29)らがボンバルディアDHC8-Q400型機を使って企画。搭乗口付近に、パイロット姿の主人公竈門炭治郎(かまどたんじろう)らのシール(56センチ四方)が貼られ、旅客を迎える。座席の前にも9種類のシールが用意されている。

 この日はANAの社員らが「ご搭乗ありがとうございます」と書かれた横断幕を手に、笑顔で出迎えた。乗客77人は機内に乗り込む際、キャラクターと記念撮影するなどして楽しんだ。

 路線は固定していないが、伊丹空港や中部国際空港セントレアを発着する可能性が高いという。今月中には2、3機目も運航する予定で、25日からは、デザインステッカーを機内で配る。

 竹中さんは「お客さんが飛行機を見て笑顔になっており、うれしかった。夏休みにはより多くの子どもたちにも乗ってもらいたい」と話している。(浮田志保)

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