ガラス越しにサンゴ観賞 長崎・五島市の木口汽船 新造船「シーガル」試乗会

グラスボートのガラス越しに海中公園の見学を楽しむ子ども=五島市沖

 長崎県五島市の木口汽船(大田秀隆社長)は15日、夏の観光シーズンを前に、グラスボートの新造船「シーガル」の試乗会を開催した。観光客や市内の宿泊関係者が、サンゴなどを観賞しながら海中周遊を楽しんだ。
 福江港から北東約3キロの竹の子島などの周辺は1972年、海中の景観が優れているとして国が「福江海中公園」に指定しており、透明度が高いのが特徴だ。
 シーガルは船底に強化ガラス張りの客室があり、同社は福江-久賀島間の定期便の運航時間外に、予約制の海中公園周遊コース(所要45分)を実施している。
 試乗会は、4月に就航した新造船の披露を兼ねて開き、約10人が乗船。ガイドの説明を聞きながら、直径1メートル前後のテーブルサンゴや小魚の群れ、熱帯魚などに見入った。家族で訪れた長崎市立城山小2年の古家拓夢君(8)は「きれいな色の魚がたくさんいて、サンゴも初めて見ることができた」と喜んでいた。
 22日~8月27日は1日2便運航。料金は中学生以上2300円、小学生半額。前日までに予約が必要。問い合わせは木口汽船(電0959.73.0003)。

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