東北は秋田を中心に雨弱まっても土砂災害・河川の氾濫など厳重警戒 関東40℃迫る極めて危険な暑さ予想 連休明け18日(火)にかけて熱中症に厳重警戒

 東北は秋田県を中心に記録的な大雨となっている。東北の雨は夜にはやむ所が多いものの、雨が弱まったとしてもこれまでの大雨で災害の危険度が高まっている。今夜遅くにかけて土砂災害や河川の氾濫などに厳重な警戒が必要だ。
 また、西日本から東日本は晴れて気温が高くなる予想。特に関東の最高気温は熊谷(埼玉)・さいたまで39℃と40℃に迫る極めて危険な暑さが見込まれている。さらに連休明けあさって18日(火)にかけて猛暑日の続く所があり、熱中症に厳重な警戒を続ける必要がある。

秋田県では総雨量400ミリ超えの記録的な大雨に

 きょう16日(日)午前も東北付近には梅雨前線が停滞し、秋田県秋田市仁別(にべつ)では降り始めからの雨量が400ミリを超えて統計開始以来最も多くなるなど、記録的な大雨が続いている。
 このあと夕方にかけても東北では秋田県など北部を中心に雨が続くものの、今夜には梅雨前線の形が崩れて不明瞭となる見込み。そのため次第に雨は弱まり、夜には雨のやむ所が多くなりそうだ。

 ただ、雨がやんでもこれまでの大雨で地盤は緩み、河川の水は増水して氾濫するおそれがある。秋田県ではすでに氾濫が発生している河川があり、普段災害が起きないような地域でも災害発生の危険度が高まっている。今夜遅くにかけて土砂災害や河川の氾濫などに厳重な警戒が必要だ。
 今いる所が安全なのか改めて確認し、もし危険が迫っている場合はすぐに安全な所に避難したい。避難する際は必ず2人以上で行動し、外に出ることが危険な場合は、できるだけ川・崖や山の斜面からは離れた2階以上に移動した方がいいだろう。

関東で40℃迫る極めて危険な暑さ予想

 西日本から東日本は朝から晴れて気温が高くなっている。午前11時半までの最高気温は、府中(東京)37.3℃、越谷(埼玉)36.7℃など、関東を中心に午前中から35℃を超えて猛暑日となっている。

 このあとも日差しに押されて気温がさらに上昇する見通し。予想最高気温は、熊谷(埼玉)・さいたまで39℃と40℃に迫る極めて危険な暑さが見込まれている。また、日田(大分)37℃、福島36℃など西日本や北日本でも体に堪える猛烈な暑さとなりそうだ。東京をはじめ21の地域に熱中症警戒アラートが発表されている。
 なお、気温の上昇に伴い、関東の山沿いや内陸では夕立のおそれがある。局地的には激しい雷雨となる可能性があるため、空模様の変化にも気をつけたい。

 この先も西日本や東日本では連休明けあさって18日(火)にかけて極めて危険な暑さが続く見通し。しばらくはできるだけ涼しい所で過ごし、周囲と声を掛け合ってこまめに水分補給を行うなど、熱中症に厳重な警戒が必要だ。

(気象予報士・鈴木悠)

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