“小さな力士”に熱視線とエール 中山で全国かぶと虫相撲大会

「頑張れ」とエールを送りながらカブトムシを見守る参加者=中山町総合体育館 

 棒の上でカブトムシを競わせる「全国かぶと虫相撲大会」が17日、中山町総合体育館で開かれ、町内外の約300人の子どもたちが“小さな力士”と共に出場し、熱戦を繰り広げた。

 町観光協会の主催で、新型コロナウイルス禍で4年ぶりの開催となった。真っすぐに立てた木の棒を土俵に見立て、30秒間でより高い位置にいたカブトムシが勝ちとなる。開会式で選手宣誓した中山町長崎小5年の秋葉茉凜(まりん)さん(10)は、「力を合わせて気持ちを一つに、最後まで全力で頑張る」。子どもたちは自身のカブトムシに「しこ名」を付けて挑み、よじ上る姿に熱視線を送っていた。

 大会は子どもたちがカブトムシと触れ合う機会を設けようと、町内の虫養殖家が1987(昭和62)年に個人で始めた。今回は天童南部小の五十嵐一賀(いちか)君(8)が優勝し「東の横綱」に輝いた。

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