スタントマンが交通事故再現 武雄市の武雄青陵中

車の死角が原因で発生した事故を再現するスタントマン=武雄市の武雄青陵中

 通学や日常生活で自転車に乗る機会が多い中学生を対象にした交通安全教室が11日、武雄市の武雄青陵中で開かれた。スタントマンが自転車で発生する事故を再現し、交通ルールを守ることの大切さや、実際に事故が起こりやすい状況などを学んだ。

 スタントマンは、スマートフォンを操作しながらや、ヘッドホンを着けたまま自転車に乗ることで発生する事故を再現。359人の全生徒が見守る中、ルールを守って自転車に乗らないと、思わぬ事故に遭遇することを身を持って示した。自転車が車に衝突した瞬間、生徒からは悲鳴やどよめきが起こった。

 教室はJA共済連佐賀が佐賀県警と連携し、県内の各中学校で実施している。生活委員長の苫原夕貴(とまはら・ゆうき)さん(14)は「自転車に乗る時は今日の体験を生かして、安全な生活を送りたい」と感想を述べた。

 同校では生徒の約4割が通学に自転車を利用しており、指山茂副校長は「事故は身近に起こるものと思い、交通ルールなどしっかり学んでほしい」と話した。(澤登滋)

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