平和への願い込め 長崎・城山小で灯籠作り 長崎原爆の日「万灯流し」に向け

灯籠の木枠を組み立てたり、貼り付ける紙に絵を描いたりする親子=長崎市立城山小

 長崎原爆の日(8月9日)の夜に長崎県長崎市の浦上川で行われる「万灯流し」に向け、同市立城山小(城山町)の児童らが15日、平和への願いを込めた灯籠を作った。
 万灯流しは長崎原爆殉難者慰霊奉賛会などが毎年開催し、例年700~800個の灯籠を川に浮かべる。
 灯籠作りには児童と保護者24組が参加。くぎと金づちを使って直方体の木枠(高さ約30センチ)を組み立て、側面にはクレヨンや色鉛筆で思い思いの絵などを描いた紙を貼り付けた。
 父親と参加した1年の辻瑚晴さん(6)は、家族がサッカーや花摘みをしている様子を描き「楽しかった」と笑顔。「平和」の文字を大きく書いた兄の瑚太朗君(9)は「ロシアとウクライナが戦争をしているけど、犠牲者がたくさん出るからやめてほしい。戦争がない世界になって」と願った。

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