運気向上の花キキョウ、青紫色で境内彩る 「日本三大」に数えられる兵庫・香美の遍照寺

清らかな青紫の花が咲く=兵庫県香美町香住区小原、遍照寺

 「桔梗寺」とも呼ばれる兵庫県香美町香住区小原の遍照寺で、キキョウ約800株が青紫の涼しげな花を咲かせている。

 約20年前、石部賢應住職(74)がコケの緑に映える花として境内に植え始めた。最近は交流サイト(SNS)などで「日本三大ききょう寺」の一つに数えられ、京阪神や鳥取から多くの参拝客が訪れる。

 漢字で「桔梗」と書くキキョウは「吉」を「更」に招く運気向上の花とされ、寺にはキキョウをあしらったお守りも並ぶ。毎年訪れるという兵庫県高砂市の夫妻は「境内に広がる花を見ていると、心が洗われるよう」と話した。

 例年よりも10日ほど開花が早く、今月下旬まで楽しめそう。午前8時~午後5時。入山料が必要。客殿では茶菓の接待がある。同寺TEL0796.36.3041 (長谷部崇)

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