7月17日、静岡鉄道では、県内初となる特別電車が運行され、乗客たちを興奮させました。電車内で行われたイベントとは・・・
17日、静岡鉄道の新静岡駅はいつもとは違う雰囲気の乗客たちの姿が。そして、打ち合わせを進める屈強な男たちも。
(プロレスリングFREEDOMS 葛西純選手)
「プロレスは非日常だから、非日常と電車という日常の融合を楽しんでもらいたい 」
静岡鉄道の電車内で行われたのは…そう、プロレスの試合。
この企画は、沿線活性化のプロジェクトの一環として計画されたものです。構想から約5年、新型コロナが「5類」に移行されたことなどをうけ、ようやく開催できました。
様々なスタイルの試合を展開することで知られている「プロレスリングFREEDOMS」の選手たちが、新静岡駅から新清水駅を往復する間に4試合を行いました。
狭い車内を選手たちは走り周り、技を繰りだします。車内にある手すりなどを駆使して激戦を繰り広げます。動く電車の中で普段通りの動きもできずよろける場面も・・
選手たちを近くで見ることができ、乗客も大興奮。そして最後の試合にサプライズで登場したのは…
(葛西選手)「お前 誰だよ」
(川合社長)「静岡鉄道の社長の川井だ!」
(客) 「社長!社長!」
なんと静岡鉄道の川井敏行社長!
試合は“静岡鉄道乗り放題”をかけ、4組のタッグチームが入り乱れる大混戦に!
新静岡駅に到着するまであとわずかというタイミングで、川井社長がこの日の為に呼び寄せたという「しずてつマスク1号、2号」が佐々木貴選手を抑え込み3カウントで試合終了!
県内で初めて行われた電車内でのプロレスに乗客たちは…
(客)
「日頃のストレスが吹き飛ぶような、本当にいいイベントでした」
「目の前で見られて迫力がすごかった」
「迫力がありましたし、ファンサービスしていただいたので、ワールドカップとかオリンピックレベルで感動しました」
企画した静岡鉄道は、沿線活性化への可能性を感じたと話します。
(静岡鉄道 不動産ソリューション事業部 石川貴之 特命課長)
「お客さんがすごい楽しそうにして、手をたたきながら喜んでいただいている、いい企画をした」「これだけのお客さんに来ていただいて、これだけ盛り上がったということは、まだこの地域はポテンシャルがあると思うので、またみなさんにもお越しいただければ」
「プロレス電車」は一日だけの運行となりましたが、車内は歓声と笑顔につつまれました。