【韓国】中国進出の韓国企業、2Q売上高減で苦戦[経済]

韓国産業研究院が、中国に進出した225社を対象に景況感指数(BSI)調査を実施したところ、2023年4~6月期の売上高は前期比1ポイント下落の76で、基準値100に満たなかった。化学や繊維・衣類をはじめ、各分野での売り上げ下落が影響したものとみられる。

同調査は、大韓商工会議所北京事務所などと共同で実施された。BSIが100を下回ると前四半期に比べて否定的な見方の企業が多いことを意味する。

現地販売の指数は71で4四半期ぶりに下落に転じた。一方、市況は1ポイント上昇の76だったほか、設備投資は98で12ポイントの大幅上昇となった。

業種別に見ると、化学が67で最も低い結果となった。このほか、その他製造は70、流通業は72、繊維・衣類は75と続いた。最高値は電気・電子の89で、基準値を超える業種はなかった。

経営上の困難に関する質問では、需要不振(30.7%)や競争激化(17.8%)、輸出不振(14.7%)などが挙がった。

■3Q見通しも暗雲

7~9月期の展望については、売り上げ見通しが99、市況見通しも94と基準値を下回った。また、設備投資は98、現地販売94、営業環境93といずれの指数も90台にとどまっており、下半期も不振が続く見通しだ。

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