【台湾】車用PCB生産額、23年は14%増へ=調査会社[IT]

台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は17日、2023年の世界の自動車用プリント基板(PCB)の生産額は前年比14.0%増の105億米ドル(約1兆4,600億円)に達するとの見通しを発表した。PCB全体の生産額に占める割合は2ポイント上昇の13%に拡大すると予想している。

集邦科技によると、PCBの応用先はコンシューマー・エレクトロニクス製品が過半を占める。最終製品の需要に依然として顕著な回復が見られない中、23年の世界のPCB生産額は前年比5.2%減の790億米ドルと予測。ただ自動車用PCB市場は、世界的な電気自動車(EV)の普及などで成長が見込めるとした。

自動車用PCBの生産額は、26年には145億米ドルに達し、22~26年の年平均成長率(CAGR)は約12%と予想。PCB全体の生産額に占める自動車用の割合は、26年に15%まで拡大するとみている。

自動車用PCBの種類別の生産額比率は、23年は多層PCBが約40%を占めるが、26年には32%まで下がり、低単価の単層PCBも11.2%から7.7%に縮小すると予想。一方で、高単価の高密度実装配線(HDI)基板は15%から20%に、フレキシブルプリント基板(FPC)は17%から20%にそれぞれ拡大する見通しとした。

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