「茅の輪くぐり」で無病息災 松浦・姫神社

無病息災を願い茅の輪をくぐる参加者=松浦市星鹿町、姫神社

 長崎県松浦市星鹿町の姫神社(森川典幸宮司)で17日、祇園祭があり、約40人の氏子らが伝統の「茅(ち)の輪くぐり」をして無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
 茅の輪くぐりは、生命力あふれるカヤで作った輪をくぐると厄払いになるとされる。同神社では昭和に入り約70年間途絶えていたが、1997年に復活。本来は水無月(みなづき)(6月)の行事とされるが、スサノオノミコトを祭る祇園祭に合わせて毎年実施している。市内の神社で同神事を実施しているのは姫神社だけという。
 この日は祇園祭の後、森川宮司を先頭に氏子ら約40人が2列になって直径約2メートルの輪を8の字を描きながら3回くぐった。
 氏子総代の福田新一さん(69)は「この神事を未来へしっかり残せるように、子どもたちが神社の催しに参加できるような工夫を続けていきたい」と話した。

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