ふぞろいの青森県産根菜、スープでおいしく 県南地方3社、豪雨被害の農家支援目的で開発

規格外の野菜を有効活用しようと開発された「海と大地のSOUP」

 昨年8月の青森県内豪雨で被害を受けた野菜農家を支援しようと、八戸中央青果(八戸市)、コムラ醸造(五戸町)、武輪水産(同市)の3社が根菜のスープを共同開発し18日、県庁で発表した。今月上旬から店頭に並んでいる。

 3社が開発した「海と大地のSOUP」は、ナガイモ、ニンジン、ゴボウの3種類。天候不順のため生育不足や奇形などで規格外となった根菜をミキサーにかけ、それぞれ県産「まっしぐら」の玄米、陸奥湾産のホタテと合わせてスープに仕立てた。

 豪雨被害を受けた農家の窮状を知った八戸中央青果が規格外の根菜を集め、コムラ醸造がレシピづくり、武輪水産が製造をそれぞれ担当した。年間30万食の販売を目指している。

 18日は八戸中央青果の横町芳隆社長、コムラ醸造の小村彰夫社長、武輪水産の武輪俊彦社長が県庁を訪れ、宮下宗一郎知事に開発を報告した。

 横町社長は「青森の情熱が詰まったスープ。温めても冷やしてもおいしい」とPRした。各商品は160グラム入り380円(税抜き)。箱入りの3種セット(同1200円)もあり、県内のスーパーなどで販売している。

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