【中国】自動車など10業種、安定成長へ作業計画策定[経済]

中国工業情報省(工情省)は19日、自動車や電子、鉄鋼など重点10業種の安定成長に向けた作業計画を策定する方針を示した。各産業は現在、需要不足や利益減少といった課題に直面しているとして、重点業種の安定成長を支える考えだ。

工情省の趙志国報道官が同日の会見で明らかにした。

需要拡大に向けては、「新エネルギー車(NEV)」やスマート家電、環境に配慮したグリーン建材の地方での販売促進策を打ち出すほか、政策性銀行の国家開発銀行の特別融資を通じて製造業の投資を促す。現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」沿線国への工業製品の輸出を強化する考えも示した。医療設備や一般航空(ゼネラル・アビエーション)、クルーズ船の産業発展も促進し、高品質な製品を供給することで需要を創出することにも触れた。

■車載電池のリサイクルに管理弁法

工情省の陶青報道官は会見で、環境負荷を抑えるグリーン発展を推進すると述べた。NEV用バッテリーのリサイクルに関する管理弁法を制定し、リサイクル体系を改善する考え。

陶氏によると、廃バッテリーの回収サービス拠点は現時点で1万カ所を超え、今年1~5月にリサイクルされた廃バッテリーは11万5,000トンと昨年通年の数値を上回ったという。

製造業のグリーン化も推進し、新たに「国家級グリーン工場」を1,000カ所、「グリーン工業園区」を50カ所設置すると説明した。

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