高校球界の名将も納得「激戦兵庫」 兵庫大会16強の顔ぶれ、3年連続して公立と私立が半々

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 156チーム(158校)が参加して2日に開幕した兵庫大会は4回戦が終わり、覇権争いは16校に絞られた。優勝候補とされる強豪が順当に勝ち残った印象がある一方、姫路飾西や神戸第一が初めてベスト16に食い込むなど、新鮮さも感じられる顔ぶれとなった。

 16強を公立、私立の区別でみると、8校ずつと拮抗(きっこう)している。実はこれ、2021、22年も同じ半々だった。校名の入れ替わりはあれど、3年連続で公私立の割合が同じというのには驚いた。「激戦兵庫」たるゆえんを感じずにはいられない。

 優勝校にもその傾向はうかがえる。中止された20年を除く直近10大会で優勝した11校(18年は東西開催)は、私立6校、公立5校と遜色がない。

 大阪で履正社を35年率いて日本一も経験し、昨春から母校の東洋大姫路で指揮を執る岡田監督は、2年目となる兵庫野球の印象を「やっぱり公立が頑張ってますよね」と語る。

 各校の終業式が重なる20日を挟んで、大会は21日に5回戦に入り、いよいよ大詰めに差しかかる。(初鹿野俊)

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