松浦・調川小で朝ごはん提供 地元グループ「おむすびころりん」が大賞 JAの女性活動コンテスト

眞弓代表(右)から料理を受け取る児童=松浦市立調川小

 JA全国女性組織協議会などが主催する「家の光女性組織SDGs活動コンテスト」で、松浦市立調川小で児童に朝ご飯を月1回提供しているJAながさき西海女性部のボランティアグループ「おむすびころりん」(眞弓久美子代表)が大賞に選ばれた。
 コンテストは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の視点がある女性活動を対象に昨年8月から今年2月まで募集。全国のJA女性組織から103グループが応募し、大賞、準大賞など五つの賞に12グループが選ばれた。
 「おむすびころりん」は昨年6月に活動を開始。眞弓代表(51)の出身地、同市調川町の同校(宮田英治校長、82人)で児童に地元の野菜を使ったみそ汁と米を振る舞っている。農家など約20人が食材を提供。会場となる家庭科教室の黒板にはその日使った野菜の絵と生産者を紹介している。
 メンバーは現在9人でほぼ同町在住者。前日に食材を搬入し、当日午前6時から準備を開始。同7時20分にオープンし約30人ほどの児童が“地産地消”の味を楽しんでいる。今月は14日にあり、6年生の宮﨑教久君(12)は「みそ汁はいつも具だくさんでおいしいし、友達と一緒に食べられるのが楽しい」と笑顔で話した。
 今年4月からは一品料理を増やすなど活動内容の幅を広げている。眞弓代表は「子どもたちが『おかわり』と言ってくれる度に癒やされる。今後、保護者と生産者が交流できる場をつくれたら」と意欲的だった。

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