反核平和の火リレー出発 「戦争のない世界を」 長崎の若者ら500人、計約390キロ走る

出発前に決意を語る古田さん=長崎市松山町、平和公園

 核兵器廃絶を訴える「反核平和の火リレー」が19日、長崎県長崎市松山町の平和公園を出発した。県内の若者を中心とする約500人が27日まで、離島を除く県内全域と佐賀県の一部の243区間、計約390キロを走る。
 労働組合関係者らでつくる日本青年学生平和友好祭県実行委(田原智志委員長)が1985年から実施し39回目。聖火は83年にギリシャから長崎に贈られ、「ナガサキ誓いの火」として市内で保管している。
 出発集会で、道平哲也事務局長(39)が「平和な社会を望むように考えるきっかけを与えられるよう、県内を走り回りたい」とあいさつ。第1走者の同市職員、古田彪生(ひゅうい)さん(24)は「平和憲法を守り、核も戦争もない平和な世界を目指して走る」と決意表明した。
 誓いの火から火種を採取してトーチを点火。原爆投下時刻の午前11時2分に黙とうした後、出発した。27日午後、同市松山町の爆心地公園にゴールの予定。

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