定点医療機関の新型コロナ感染者、兵庫で平均10人超え 第8波ピーク時に近づく

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 兵庫県は20日、県内の医療機関199カ所から10~16日の1週間に報告があった新型コロナウイルス感染者は2138人で、1カ所平均10.74人だったと発表した。7週連続で増加し、前週(7月3~9日)の1663人、平均8.36人から1.29倍となった。入院者数は前週より100人以上増えた。

 国が示す参考値によると、感染者が5千人前後だった1月前半と同じ水準とみられ、第8波ピーク時の状況に近づきつつある。

 政令・中核市の定点当たりでは、神戸市=9.10人▽姫路市=11.95人▽尼崎市=10.33人▽西宮市=8.71人▽明石市=5.64人-。県所管では中播磨健康福祉事務所管内が33.50人と最も多かった。年代別では10代の患者が最も多く、5~9歳が続く。

 20日午前0時時点で、入院患者は495人と前週比で110人増。重症者も10人増えて19人となったが、県感染症対策課は「医療機関は逼迫状況にはなっていない」とする。(高田康夫)

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