クビアカツヤカミキリの成虫、西宮で初めて発見 桜や桃の木を食い荒らす特定外来生物

西宮市内で初確認された特定外来生物クビアカツヤカミキリ=19日、西宮市生瀬武庫川町2(住民撮影、県提供)

 兵庫県と西宮市は20日、桜や桃の木を食い荒らす特定外来生物クビアカツヤカミキリの成虫1匹が、同市生瀬武庫川町2の生瀬武庫川公園で見つかったと発表した。西宮市内での発見は初めて。

 発表によると、公園内に植えられた桜にメスとみられる成虫がいるのを、19日に近隣住民が見つけ、県に通報した。20日午後、県と市の担当者らがメスの成虫(体長約3センチ)を確認し、その場で殺処分した。殺処分した成虫が、住民の見つけた成虫と同一かどうかは分からないという。

 担当者が周辺の桜を調べたが、ほかに成虫は見当たらず、幼虫のふんと木くずが混ざった「フラス」も確認されなかった。宝塚市との市境に近いため、調査には同市職員も同行した。

 クビアカツヤカミキリは昨年6月、県内で初めて明石市で成虫が見つかった。阪神地域では今年6月20日に芦屋市で初めて成虫が確認されている。県の担当者は「見つけたらすぐ通報し、成虫を捕まえたら殺処分してほしい」と呼びかけている。県自然鳥獣共生課TEL078.362.3389 (山岸洋介)

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