日本スポーツ協会は20日、東京・新宿で開いた理事会で、2026年の第80回国民スポーツ大会(国スポ、24年に国民体育大会から改称)の本大会と冬季大会の開催地を青森県に正式決定した。本大会、冬季大会とも青森県で行う「完全大会」で、国スポとしては初めて。青森県での完全大会は1977年の「あすなろ国体」以来49年ぶりとなる。
本大会の会期は、アジア競技大会の日程や気象などを考慮し10月10~20日の11日間とした。冬季大会の会期は調整中。併せて、第25回全国障害者スポーツ大会の開催も決まった。
理事会では、同協会の遠藤利明会長が、宮下宗一郎知事に開催決定書を交付。宮下知事は笑顔で受け取り「子どもたちの夢が大きく広がるような大会にしたい。青森県ならではのおもてなしの心で全国から競技関係者や観客の皆さまをお迎えする」と決意を語った。
続く記者会見では、「結果よりも思い出やレガシー(遺産)を大切に、県民共通の思い出に残る大会を目指す。本県にとっては将来にわたるスポーツ振興の起点になると思う」と述べ、3年後の本番に向けて施設整備や選手の強化、受け皿づくりの準備を加速させると強調した。本大会は全市町村が競技会場となっているため、多くの子どもたちに応援に来てほしい-と期待を込めた。
理事会ではほかに、2028年の第82回国スポ本大会と冬季大会の開催地を長野県に正式内定した。