長崎・八坂神社で「ぎおん祭」 7月23日まで

ホオズキを買い求める参拝客=長崎市、八坂神社

 長崎市鍛冶屋町の八坂神社で21日、疫病退散や無病息災を祈る「ぎおん祭」が始まった。縁起物のホオズキを販売する「ほおずき市」も開かれ、鮮やかな朱色が境内を彩っている。いずれも23日まで。
 同神社は1626年創建。「ぎおん祭」は約400年続く夏の恒例行事。ホオズキは実が袋状の「がく」に包まれていることから、厄よけになるという。ホオズキ販売は午後6時から9時までで、完売したら終了する。
 新型コロナウイルスの5類移行に伴い、4年ぶりに夜の出店があり、ぼんぼりに明かりがともった。同神社の小西隆宮司は「待ちに待った本格開催。夏が来た感じがする」と語った。西彼長与町の会社員、山下理沙さん(38)は同僚と2人で初めて訪れ「すごく心が温まる。みんなが健康でいられるように」と話し、ホオズキを手にしていた。

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