第105回全国高校野球選手権記念茨城大会第12日は24日、ノーブルホーム水戸で準決勝が行われる。
4強の顔触れは2年連続の甲子園出場を狙う明秀日立、大会屈指の好投手擁する霞ケ浦、昨夏準優勝で昨秋覇者の土浦日大、投打ともに好調を維持している常磐大高となった。各校戦力が充実しており、熱戦は必至だ。
第1試合はノーシードから連覇を目指し、勝ち上がってきた明秀日立と4年ぶりの決勝進出を懸ける霞ケ浦が激突。第2試合は土浦日大と常磐大高が顔を合わせる。土浦日大は2年連続、常磐大高は4年ぶりの決勝進出を目指す。
■明秀日立 強力打線で主導権を VS 霞ケ浦 木村を援護できるか
①明秀日立-霞ケ浦(10時)強力打線の明秀日立と堅守の霞ケ浦がぶつかり合う。まさに矛と盾。果たして先に主導権を握るのはどちらか。
ノーシードから連覇を目指す明秀日立は、秋春の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような快音を残し勝ち上がってきた。チーム打率は3割7分と霞ケ浦を凌駕(りょうが)する。特筆すべきは長打力で、4強中ダントツの18を数える。中でも台湾からの留学生・洪はここまで2本塁打を放っており、今後も期待が高まる。
霞ケ浦はプロ注目の右腕・木村が明秀日立打線立ちはだかる。準々決勝では自己最速タイの150キロをマークした。「本来の自分の投球ができれば勝てる」と自信はある。木村をいかに早く援護できるかが鍵。打率5割越えの1、2番コンビが好機を演出する。小技と機動力を用いて戦いたい。
■土浦日大 左右エースに安定感 VS 常磐大高 1番佐藤の出塁が鍵
②土浦日大-常磐大高(12時20分)打線に切れ目のない両校の対戦。好機での一本や継投のタイミングなど、試合の分岐点は何度も訪れそう。
優勝候補筆頭の土浦日大はここまで横綱相撲で勝ち進んできた。攻撃は昨夏準優勝の悔しさを知る塚原主将や太刀川らが好調。投げては秋春と関東の舞台でも実力を示した藤本、小森の左右エースに安定感がある。ともにこれまでの登板機会は多くなく、スタミナの不安はなさそうだ。
常磐大高は打率、防御率ともに4強中トップ。中でもリードオフマンの佐藤は打率6割4分3厘と驚異的な数字を残している。単打でコツコツと本塁を狙うのが得点パターン。今春までエースだった山口はいまだ無失点。今夏から1番を背負う仲田は投打で勝負強さを発揮している。