こぐ懸命な姿に拍手と声援! 4年ぶり舘浦競漕船大会 平戸・生月

激しい競り合いとなった地区対抗の部決勝レース=平戸市、舘浦漁港

 1970年代まで、櫓(ろ)こぎ和船が漁業で使われた伝統を受け継ぐ「舘浦競漕船(せりぶね)大会」が23日、長崎県平戸市生月町の舘浦漁港で4年ぶりにあった。3部門に約20チームが参加し、白熱したレースを繰り広げた。
 山田・舘浦地区まちづくり運営協議会が主催、町内有志や参加チームでつくる実行委が主管。旧北松生月町が96年、全長約8メートルの和船3隻を復元したのを機に始まり24回目。今回は一般、女性、地区対抗の3部門だけで、小中学生、高校生の計3部門は見送った。
 漁港内に往復200メートルのコースを設定。和船には1チーム6人以上が乗り、南寄りの強い風が吹く中、操船に苦戦するチームも。岸壁に多くの住民が陣取り、選手たちが懸命に櫓をこぐ姿に声援や拍手を送った。
 一般の部で初優勝した「Vivelavie!」の山下哲生さん(48)は「今回は優勝を狙ってました。仲間のおかげ。連覇を目指します」と語った。
 小学生以下が参加できる魚のつかみ取りも開催。市内のキッチンカー3台が出店し、市立平戸図書館もブースを設けた。

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