物価高騰、子育て世帯守る 「長崎ひまわりプロジェクト」 長崎市内で食品など150人分配布

食料品や生活用品を子育て世帯に配るプロジェクト関係者=長崎市、三重地区市民センター

 長崎県更生保護女性連盟など県内23の女性団体で構成する「子どもを守る長崎ひまわりプロジェクト」(蒲池房子会長)は22日、長崎市内2カ所で、ひとり親など生活困窮世帯に食料品や日用品を配布する「健康応援広場」を実施。米やレトルト食品などを詰めた計150人分の袋を配布し、生活相談に応じた。
 同連盟は、企業などの余剰食品を必要な人に提供するフードバンク活動などに取り組んでいる。広場は、新型コロナウイルス禍や物価高騰で経済的に困窮する家庭やひとり親世帯などを支援。昨年度5回実施し、延べ約1100世帯に食料を配布した。
 本年度は2回目で、主催者ら約40人が参加し、市北公民館(千歳町)と三重地区市民センター(畝刈町)で開催した。一般社団法人フードバンク協和(加城敬三理事長)などから寄せられた食料品のほか、生理用品や歯ブラシなど日用品も配布。子どもの偏食などに関する相談にも乗った。浦川末子事務局長は「支え合いが理解される社会になってほしい」と話した。
 シングルマザーの会社員(36)=畝刈町=は「今は暑くて光熱費がかかり、子どもは夏休みで給食のない時期だからとてもありがたい」、長女(10)は「お菓子ももらえてうれしい」と笑顔を見せた。
 同市では次回、9月16日、長崎市民会館(魚の町)1階の男女共同参画推進センター(アマランス)で開催予定。問い合わせは同連盟(長崎保護観察所内、電095.822.5175)。

© 株式会社長崎新聞社