抹茶おいしいね 山形・スイスの一家が日本文化体験

抹茶を味わうパッシュさん一家=山形市・清風荘

 自転車で世界を旅するスイス人のグザビエ・パッシュさん(42)の一家が20日、山形市を訪れ、茶道など日本の文化を体験し、地元の観光関係者と交流した。

 グザビエさんと妻セリーヌさん(41)、長女ナイラさん(10)、次女フィビーさん(6)の4人が清風荘を訪れた。県内陸部の9流派でつくる山形茶道宝紅会の会員が振るまった抹茶を味わい、「おいしい」と笑顔で話し、おかわりを求めるなど大喜びだった。

 セリーヌさんが、2010年から続ける旅の様子を動画で紹介した。1日50キロの移動、テント生活など24時間行動を共にし、砂漠やオーロラ、各国の歴史、文化に触れながら成長を見せる子どもの姿を通じ、コミュニケーションの重要性や、自然と共生することの尊さを訴えた。本県については「山寺で見た景色がとても美しかった。各地の自然や文化の魅力を全世界に発信したい」と話した。

 一家は、アウトドア用品大手・モンベルが推進する徒歩や自転車、カヌーなどで自然を満喫する旅「ジャパンエコトラック」の公式アンバサダーを務める。5~11月に日本各地を巡り旅の魅力をPRする。

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