道に迷っていた高齢の女性と出会ったのは、2人の小学生でした。その後、女性を警察署に案内した2人に、感謝状が贈られました。
警察から感謝状が贈られたのは、広島市安佐南区にある原小学校4年の西田芽生さんと渡部映月さんです。
先月23日の夕方のことでした。2人が公園で遊んでいると、近くで道に迷っていた高齢の女性と出会いました。
渡部映月さん
「おばあさんがあそこらへんを行ったり来たりしていて声をかけられたから」
2人に声をかけたのは、離れて暮らす親族を訪ねて、呉市から広島市に来ていた高齢女性・・・。家族が住む家から外出したまま道に迷ってしまったそうです。
「道に迷ってしまって警察署を探しているのだけど場所を知っている?」そう声をかけられた2人は、公園近くの安佐南警察署まで女性を案内することにしました。
渡部映月さん
「初めての道だと言っていて、私も初めての道は私もよく分からないし困っているんだなと思った」
西田芽生さん
「私も迷子になったら怖いから、警察署に行ったら家に帰れるかなと思った」
約300メートル歩いて警察署に到着し「おばあさんが迷子になっています」と警察官に伝えました。
2人の手助けのかいあって、女性はその後、無事に家族の元へ戻ることができました。
渡部映月さん
「ずっと『ありがとうね。本当』って」
西田芽生さん
「うれしかった。やってよかったなと思った」
沖本禎之署長は「勇気のある行動だった」と2人に感謝状を手渡しました。
安佐南警察署 沖本禎之署長
「高齢化社会で認知症の方も含めて迷われる人が多い。小さなことではあるが非常に助かります」
渡部映月さん
「うれしい気持ちになって、助けた甲斐があったなって」
西田芽生さん
「おばあさん家に帰れてよかったなと思った。次はもっと丁寧にちゃんと安心できるように教えてあげたいと思った」
小学2年生で同じクラスになり仲良くなったという2人…。
「今後もこのようなことがあったら優しく案内したい」と、元気に話していました。