磁石のパワーを体感 9月3日まで 茨城・日立でイベント

強力な磁石でパチンコ玉が手にくっつく展示=日立市幸町

茨城県日立市幸町の日立シビックセンター科学館で、夏の特別イベント「体感しよう!磁石のちから マグネットパワー展」が開かれている。約50点の展示が並び、強力な磁石にぶら下がったり、磁力で空中に浮いた椅子に座ったりしながら磁石の力を楽しく学べる。9月3日まで。

夏休みに合わせ、主に小学生とその家族向けに企画した。会場には実験道具やパネル、磁石の特性を使った製品などがあり、高温になると磁力が消える「キュリー温度」など学校の授業では知ることのできない内容も紹介する。

超強力なネオジム磁石と3千個近いパチンコ玉の展示では、磁力線が手のひらを通り抜け、手についた玉が落ちない現象を体感できる。「渦電流」の原理を利用したコイン選別器では一昔前の自動販売機の仕組みを解説する。

単一乾電池一つを用いた強力な電磁石には約60キログラムの人がぶら下がることができ、同じ極同士を向かい合わせた反発力で浮く椅子もある。同館担当者は「たくさんの不思議や疑問に気付いて、夏休みの自由研究などの参考にもしてもらえれば」としている。

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