日本三熊野の一つとされる南陽市宮内の熊野大社で24日、例大祭の夜祭りが行われた。地元住民を含め大勢の観衆が見守る中、約30人の男衆が、重さ400キロほどのみこしを担いで石段を下る勇壮な「神輿御下(みこしおくだ)り」を繰り広げた。
神輿御下りは、23~26日の例大祭で、前半のヤマ場の一つ。担ぎ手は拝殿を周回した後、「ワッショイ、ワッショイ」と威勢のよい掛け声を響かせ、杉木立の参道にある石段約60メートルを一気に下った。沿道の見物客は、敷地内の大イチョウや宮内公民館前で頭上に高くみこしを掲げる様子や、要所で清めの水を受ける担ぎ手たちの熱気に、夏の訪れを実感していた。
25日には、子供神輿巡行(午後0時45分ごろ)、神輿御上(おあ)がり(同4時ごろ)、獅子御上がり(同5時)などが行われる。