夏祭りの金魚すくいなどに使われる金魚の出荷が、茨城県土浦市蓮河原町の「中根金魚養殖場」で最盛期を迎えている。いけすでは出荷を待つ金魚が、夏の日差しにうろこを輝かせながら元気に泳いでいる。
同所は家族で50年以上、養殖と販売を続ける。7~8月は1年で最も需要が高まり、夏祭り向けや観賞用として約5万匹を出荷する。80アールのいけすを品種ごとに区切り、和金など4種を飼育。家族たちは、いけすからすくい上げた金魚を数え数百匹ごとに仕分ける作業に追われた。
約20年養殖に携わる中根浩さん(61)は「夏の風物詩である金魚に涼を感じ取ってもらえれば。金魚たちには元気に長生きしてほしい」と話した。