県総合運動公園、スポーツだけじゃない 飲食店誘致、大ビジョンで映画上映も

ジェラートを楽しむモンテサポーターの子どもたち=天童市・県総合運動公園

 県民にとっての憩いの場を目指し、天童市の県総合運動公園が、親しみやすい雰囲気づくりを進めている。ジェラートやコーヒーの専門店を本年度に誘致し、各種講座や映画上映会を企画するなど、運動公園のイメージとは違った一面を打ち出している。

 同公園は、1992年に本県で開催された国民体育大会「べにばな国体」に合わせて整備された。サッカーJ2・モンテディオ山形やバスケB2・パスラボ山形ワイヴァンズが本拠地を置き、陸上や室内競技などの各種大会が開かれている。敷地北西部には、遊具が設置された憩い空間があり、季節の草花を楽しみながら散策する人やピクニックの親子連れらも多い。

 日常生活に潤いや癒やしの時間を提供しようと、飲食機能の充実に取り組んでいる。かつて山形市山寺に店舗を構え、人気店だったジェラート店「COZAB GELATO(コザブジェラート)」が今年4月にオープン。東根市に本店を置くコーヒー店「すいっちこーひー」も公園内に支店を出した。

 市民向け講座はスポーツに加え、ガーデニングやアート、和菓子作りといった各種カルチャー教室を開催する。8月13日午後4時からは、NDソフトスタジアム山形のメインビジョンで映画「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」の上映を予定する。

 公園の指定管理者、株式会社モンテディオ山形で公園事業担当広報を務める冨樫信一郎さん(50)は「運動目的だけではなく、たくさんの人が気軽に立ち寄ってくれる親しみやすい公園をつくりたい」と語った。

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