都内百貨店などのバイヤー 長崎県内の食品メーカーを視察 試食会や商談イベントも開催

蒲鉾の製造工程を見学する都内食品バイヤー=長崎市、木村蒲鉾

  長崎、佐賀両県の商工会議所連合会と東京商工会議所、東京都は20、21日、長崎、佐賀両県の食品メーカーと都内食品バイヤーとの商談イベントを開いた。中小企業の商機拡大と産業の活性化につなげる狙い。
 東京都が推進する全国各地と連携した産業振興施策「ALLJAPAN&TOKYOプロジェクト」の一環。21日は都内の百貨店やスーパーなど約50社のバイヤーが長崎市と大村市の食品メーカーを視察した。
 長崎市京泊3丁目の木村蒲鉾(かまぼこ)は、関東圏の新たな販路拡大につなげようと、練り物製品の製造工程を公開し揚げたて蒲鉾を試食してもらった。都内百貨店の仕入れ担当者は「熱々のすり身がおいしかった。機械ではなく人の手で作っていたからこそ、この味が出せると感じた」と好感触を得ていた。
 20日は佐賀市日の出2丁目のSAGAアリーナで、展示試食会と個別商談会を開催。長崎と佐賀両県の計73社が一押し商品を売り込んだ。都内スーパーの仕入れ担当者は「知らなかった物をいろいろと知れた。足を運んだかいがあった」と声を弾ませた。

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