【インドネシア】政策金利5.75%で据え置き、6カ月連続[金融]

インドネシア中央銀行は25日、前日から2日間にわたって開いた月例理事会(金融政策決定会合)の決定に基づき、政策金利の7日物リバースレポ金利を5.75%で据え置くと発表した。6カ月連続の据え置きとなる。

市場金利の実質的な下限である「翌日物預金ファシリティー金利(FASBI)」と、市中銀行が中銀から資金を借り入れる際の「貸出ファシリティー金利」も、それぞれ5.00%、6.50%で維持した。

中銀は同日の声明で、世界経済の不確実性は依然として高いものの、第2四半期(4~6月)の実質国内総生産(GDP)成長率は想定を上回ると予測。インフレの抑制や、イスラム教の断食明け大祭(レバラン、今年は4月22~23日)前後の連休の影響による消費の伸び、資源の高付加価値化を進める中での投資の増加などを要因として挙げた。通年の成長率は4.5~5.3%とする予測を維持した。

2023年の世界経済の成長率も2.7%の予測を維持した。米国や欧州、日本は消費の拡大や輸出の増加などで成長の伸びは改善すると予想。一方で中国は不動産分野への投資減少などで成長が鈍化すると見通した。

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