シンガポール販路開拓へ 茨城県内企業 現地バイヤーと意見交換

シンガポールとオンラインで結び、現地バイヤーと参加企業による意見交換会が開かれた=水戸市南町

茨城県内企業の海外販路拡大を支援する意見交換会が24、25の両日、水戸市南町の常陽銀行本店で開かれた。県が海外への輸出に意欲的に取り組む地元企業などを支援する「いばらきグローバルビジネス推進事業」の一環。県産品の販路開拓を目指す地元企業がシンガポールのバイヤー2社とオンラインで会話し、現地のニーズを探った。

県の審査で採択された企業8社のうち7社が参加。事業を県から受託した同行が両者の間に立ち、進行役を務めた。企業が海外展開したい自社商品を紹介し、現地バイヤーが企業に質問して意見を述べた。

メロンやイチゴなどを生産する深作農園(鉾田市台濁沢)はメロンゼリーやバウムクーヘンを提示。バイヤーからは「賞味期限の設定は」「バウムクーヘンは冷凍できるか」などの質問が出た。練乳や脱脂粉乳製品を手がける筑波乳業(石岡市泉町)は植物性飲料「濃いアーモンドミルク」を推した。バイヤーからは「(店に)置いているだけではなく、手に取ってもらえるプロモーションが必要」と意見が出た。

同事業は今後、秋にシンガポールでの商談会開催や、現地小売店での県産品テスト販売も予定している。

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