茨城県常陸大宮市は、小学校で英語を教える若手教諭2人を、米国・ハワイの大学で行われる研修プログラムに参加させるため、8月に派遣する。同市が、茨城キリスト教大(同県日立市)と結ぶ連携協定の人材育成の一つ。同大がハワイの私立パシフィック大で実施する「英語教員研修プログラム」に参加してもらい、今後、市内の小学校英語教育の強化に貢献できる中核教員の養成を目指す。
派遣期間は、6日から約2週間。派遣されるのは市立大宮西小教諭の星野知子さん(31)と市立山方小教諭の小沢友里さん(25)の2人。
専門家の教授らが多く在籍するパシフィック大で、子どもたちに第2言語をどのように教えれば、身に付きやすいのか、など主に言語学やコミュニケーションについて学ぶ。同プログラムには日立市や県立高校の教諭、茨城キリスト教大の生徒らも参加する。
派遣を前に、2人は24日、鈴木定幸市長を表敬訪問し、「ほかの先生方とも意見交換し、指導力の向上につなげたい」「チャレンジして多くを学び、英語が苦手な先生の希望にもなりたい」などと抱負を述べた。鈴木市長は「英語指導のポイントをつかんで帰ってきて、市内でも広めてもらいたい」と励ました。