長崎県内の健康寿命が延伸 男性72歳、女性75歳に 県総合計画、最終評価を報告

 長崎県は25日、2013年度から23年度までの県民の総合健康計画「健康ながさき21(第2次)」の推進会議で最終評価を報告した。健康寿命は男性が69.14歳から72.29歳に、女性が73.05歳から75.42歳に延伸した。健康寿命の増加分は平均寿命の増加分を上回っており、県は健康づくりを目的とした活動に主体的な人が増えたことが理由としている。
 第1次計画(0年~12年度)の最終評価を基準値として比較した。
 116の指標のうち、健康寿命の延伸のほか「毎日飲酒する人の割合」「80歳で20本以上自分の歯を有する人の割合」など19項目が目標値に達成した。
 悪化したのは20項目。メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)該当者数は約10万5千人(第1次=約9万5千人)と約1万人増加した。予備軍も約7万8千人いるとしている。そのほか「毎日2回以上、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をする人の割合」「日ごろ運動をしている人の割合」などが悪化した。
 県は今後、悪化した項目などを踏まえて第3次計画(24年~35年度)を策定する。骨子案を9月定例県議会に提出する予定。

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