長崎空港24時間化へ実証 羽田間で早朝・夜間の臨時便 ソラシドエア 8月23~25日運航

 長崎空港の24時間化に向けた取り組みの一環で、ソラシドエア(宮崎市)は25日、8月23~25日に東京(羽田)-長崎線で早朝・夜間の臨時便(計4便)を実証運航すると発表した。長崎空港は朝夜の一部に航空管制業務のリモート化を導入しており、長崎県がフライトを呼びかけて実現した。
 同社によると、夜の便は23、24両日に羽田を午後8時20分に出発し、長崎に同10時15分に到着する。朝の便は24、25両日に長崎を午前6時45分に出て、羽田に午前8時半に着く。同社のホームページなどで予約できる。
 臨時便の発着に合わせ、県交通局(県営バス)が長崎空港-長崎駅前ターミナル、西肥自動車(西肥バス)が同空港-佐々バスセンター(佐世保駅前経由)の有料のバスをそれぞれ運行する。
 臨時便の運航経費は、県などでつくる県空港活性化推進協議会が一部助成。ソラシドエアが搭乗者にアンケートをしてニーズを探る。
 県によると、長崎空港の運用時間は午前7時~午後10時。2022年3月から早朝と夜間の一定時間に管制業務をリモート化し、福岡空港の飛行援助センターが遠隔で業務を担っている。
 県は臨時便の利用状況を踏まえ今後、定期便化できないか模索する。県交通政策課は「実証運航で課題を把握できる。早朝や夜間の便数を段階的に増やし、長崎空港の24時間化を目指したい」としている。

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