一部F1チームがコストキャップ違反との噂も、FIAは「全く根拠がない」と否定

 FIAは、一部のF1チームが2022年にコスト上限を超過したという憶測が一部でなされていることに対し、「まったく根拠がないこと」であると断言した。

 少なくとも3チームが、FIA会計監査担当から、2022年にF1のコストキャップ規則に違反したとみなされたといううわさが、先週ささやかれた。これを受けて、FIAは、最終的な調査結果はまだ出ていないとの声明を発表した。

「監査の実地調査は現在も進行中であり、今後数週間で終了する予定である。その後、審査の最終決定に必要な期間が設けられる」とFIAは述べた。

「認証の具体的な期限は、これまでと同様に、存在しない。このプロセスの遅延や違反の可能性についてのいかなる指摘も、全く根拠のないものだ」

「コストキャップ管理委員会は、財務規則に定められた手続きに従って、その調査結果を正式に発表する。調査の確実性と有効性を損なわないために、期間は意図的に固定されていない」

FIAのフラッグ

 F1コストキャップ規則は2021年に導入され、この年の支出上限額は1億4500万ドル(約204億円)に設定。2021年に関する調査結果が翌2022年10月に発表され、レッドブルが“軽微な支出超過違反”を犯したことが明らかにされた。レッドブルはこれにより、700万ドル(約10億円)の罰金に加え、空力テストの10パーセント削減というペナルティを受けた。さらに、ウイリアムズとアストンマーティンは、手続き上の違反を犯したとして罰金を科されている。

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