スポーツ感覚でごみ拾い 2大会で計320キロ 平戸で熱戦

ごみを拾い集める甲子園県大会の選手たち=平戸市岩の上町

 ごみ拾いにスポーツの要素を取り入れた「スポGOMI」の二つの大会が平戸市中心部一帯であり、市内外から約300人超が競った。高校生3人一組の甲子園県大会は県立佐世保工業高の「獅子奮迅」が優勝。年齢制限なしの3人一組による「ワールドカップ(W杯)長崎ステージ」は佐世保市のきよちゃんズが制した。獅子奮迅は11月の全国大会、きよちゃんズは10月の日本ステージ(いずれも東京)に出場する。
 スポGOMIはスポーツごみ拾いの略称。収集量とごみの種類ごとに設定されたポイントで順位を決定する。平戸での両大会は、スポGOMIの普及に取り組むソーシャルスポーツイニシアチブ(本部・東京)、地元の実行委などが主催。
 甲子園県大会は約70チーム、W杯長崎ステージは約30チームが参加。厳しい日差しの中、選手たちは町並みを楽しみながら、約1時間ごみを拾い集めた。2大会で収集されたごみは計約320キロに上った。
 獅子奮迅の小川慧人さん(17)=土木科3年=は「昨年は2位で悔しかった。今年は優勝を狙い、ポイントが高いペットボトルを集中して探した。全国優勝を目指す」と話した。
 W杯は今年初開催。世界20カ国超での予選を経て、11月22日に東京で世界大会開く予定。きよちゃんズは、米海軍佐世保基地に勤務する同僚で結成。チーム名の由来になった畑島潔さん(58)は「目についたごみを拾うだけ。月1回、松浦市内の海水浴場でごみ拾いを続けているのが役に立った。東京でも優勝したい」と喜びを語った。

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