中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題で、京都府と滋賀県の各1店舗でも、不適切な行為が行われた疑いのあることが、外部弁護士による調査報告書で27日までに分かった。
ビッグモーターは7月中旬にホームページ上で調査報告書を公開した。報告書によると、調査委員会から依頼を受けた一般社団法人が、2021年に同社が手掛けた板金・塗装案件約4万5千件のうち、2717件を無作為に抽出し、検証した。
このうち、京都伏見店(京都市伏見区)では2件が抽出され、うち1件で不適切な行為があった疑いが生じた。彦根店(彦根市)では63件のうち38件が該当した。
全体では、44%にあたる1198件で不適切行為の疑いがあった。
店舗ごとの不適切な行為の詳細は明らかにされていない。しかし、報告書ではドライバーやサンドペーパーで車体を傷つけたり、不要な部品交換をしたりした例があった、としている。