長崎県内のコロナ感染者増 第8波に入った昨年12月上旬並み 前週の1.38倍

 長崎県は27日、最近1週間(17~23日)の県内の新型コロナウイルス感染者が1606人(前週比440人増)に上り、定点当たりの報告数は22.94人だったと公表した。前週の1.38倍で、流行第8波に入っていた昨年12月上旬と同水準。
 例年盆過ぎに感染のピークとなっており、県は「これから人の移動や接触機会が増える。医療ひっ迫を招かないよう感染対策に協力してほしい」と呼びかける。

 新型コロナ感染症は5月8日から「5類」に移行。感染者数は全数把握から定点把握になった。報告数は1医療機関当たりの患者が週に何人だったかを示す。 感染者数を報告数に換算すると、昨年12月5~11日の週は23.93人。この週は約7400人が感染していた。入院患者数は今月26日時点で404人(前週比101人増)で昨年12月中旬並み。 5類移行で感染対策は個人や事業者の判断に委ねられるようになった。県の担当者は「一人一人がライフスタイルに合わせた対策を工夫、実践することが重要」と話す。
 県は、県民に対し、発熱などの症状が出た場合、かかりつけ医または近隣の医療機関に受診の可否を電話で確認するよう求める。受診先に迷った場合は、県受診・相談センター(電0120.071.126)を利用してもらう。新型コロナの急拡大などで休日や夜間の当番医が混雑し始めているため、緊急性がない場合は「平日の受診を」と呼びかけている。


© 株式会社長崎新聞社