脳卒中・心臓病の不安相談して 弘大病院(青森県弘前市)にセンター 8月1日から無料で対応

8月1日からスタートする弘大付属病院の「脳卒中・心臓病等総合支援センター」について説明する富田センター長(左)と県の永田翔健康福祉部長

 弘前大学医学部付属病院は8月1日、青森県弘前市本町の同病院内に「脳卒中・心臓病等総合支援センター」を開設する。「仕事に復帰できるか不安」「食事の注意点は」など、脳卒中や心臓病にまつわる相談に幅広く対応する。県と連携した取り組みで、同病院を受診していない人、診断を受けていない人など誰でも利用できる。相談は無料。

 28日、同病院で会見を開き袴田健一病院長らが発表した。外来診療棟1階に一室を設け、看護師、社会福祉士、理学療法士ら15人体制で運営する。ほかに院内の医師や管理栄養士、薬剤師ら約60人も協力員として対応する。センター長には富田泰史循環器内科教授が就く。

 県内全域から相談を受けられるよう、対面のほか電話、メール、オンライン面談にも対応する。ほかに、公開講座などの予防啓発活動や医療機関同士の協力体制づくりにも取り組む。

 袴田病院長は「脳卒中、心臓病は本県にとって重大な病気。これまで医療という観点から病気の克服に向けて取り組んできたが、今回、医療機関から一歩踏み出して、県とともに新たな機能として推進していきたい」と話した。

 問い合わせは同センター(電話0172-39-5459、メールnoushincenter@hirosaki-u.ac.jp)へ。受け付けは土日祝日を除く午前8時半から午後5時。

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