「あれすごいっすよね」監督業1年目、J3沼津・中山雅史監督のサッカー観に、北澤豪が迫る!

―J3リーグ第19節を終え、4位と好調のアスルクラロ沼津。その要因を探るべく、就任1年目のゴン中山こと中山雅史監督を、元日本代表・北澤豪さんが直撃した。(7月23日放送 「KICK OFF! SHIZUOKA」より)

北澤:キャリア初の監督業だが、自分は監督に向いているのかどうかと考えることはない?

中山:ないね。初めてだからこそ周りに助けられているなというのは感じるし、各コーチがそれぞれにアプローチしてくれるので、最終的には自分で判断しながら、選手に戦い方や心の持ち方を話すけれども、その前段階でどれだけ選手に戦う姿勢を植え付けられるかどうかというのが勝負かなと。それは毎試合そうかなと思うね。試合が終わったところから次の試合が始まると言ってもいいかもしれない。いい試合ほど、ちょっと締めなきゃいけないなと思うし、悪い試合だったけれども、そこから次に向かうための活力を探さないといけない。まあ難しいなと思うね。

北澤:それは試合への持っていき方?

中山:それもそうだし、言い方だったり言葉だったり。まあそんなことを言いながらも別に深く考えながら喋っているわけでもないから。自分が経験してきた中で、こういうときこうだったなというものを想像しながら話しているというのはあるかな。

北澤:きょうのトレーニングでも、掲げている「超攻守一体」というものが習慣づいているように見えた。

中山:それがなければ戦っていけないし、それがベースにあるから今の成績が得られている。結果が出ているから選手もそれを信じて動けるようになってきていると思いますね。

北澤:この間のCBの藤嵜選手のゴール(7月16日vs鹿児島)。インターセプトしてそのままいったやつ。あれすごいね。

中山:あれすごいっすよね。横でフォローしていたのもDFですからね。

北澤:DFでも前に行けと言っている?それとも奪い方の問題?

中山:狙いをもって奪えれば、勢いをもって攻撃に転じられるわけですね。自分たちが目指している超攻守一体、つまり狙いをもって守備して、奪ったままゴール。その時に全員が反応して追い越していくような動き。それをDF3人で完結したんだから、あれは見ていて凄かったですよ。しかも、その映像から走る速度を割り出せるんですけど、それが時速34kmとかで。

北澤:ワールドクラスじゃないですか。

中山:でもエムバペ(フランス代表)は時速37kmっていうから、まだまだだなって(笑)

―沼津のサッカーを見て、その魅力に気が付いたという北澤さん。

北澤:清水がいて磐田がいて、藤枝がJ2に上がって、沼津は4番目かなって思っていたけど、そんなことないね。めちゃくちゃ面白い。

中山:そうですか。ありがとうございます。完全にファンだね(笑)

北澤:サッカー自体が面白い。

中山:観に来たお客さんが「また来たい」「誰かを連れていきたい」って思ってもらえるような試合をする責任が、出場している選手にはあるっていうことは選手に伝えています。

北澤:今の沼津を観に行ったらみんなハマると思う。観に行った方がいいと思う。

中山:そう思います(笑)というかそうなってほしいと思います。

この対談の続きは、日曜夕方5時からDaiichi-TVの「KICK OFF! SHIZUOKA」で後日放送予定です!

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