フランス人女性行方不明から5年 県警など、日光駅で情報提供呼びかけ

パネルとチラシでベロンさんに関する情報提供を呼びかける警察官ら=29日午前、東武日光駅

 2018年7月、観光で栃木県日光市を訪れたフランス国籍、教員補助ベロン・ティフェヌ・マリー・アリックスさん(41)が行方不明となり、29日で5年がたった。栃木県警などは同日、東武日光駅とJR日光駅で広報活動を実施。駅利用者らにチラシを配布したり初めて作製したパネルを掲げたりし、情報提供を呼びかけた。

 広報活動には県警、日光ロータリークラブ、同市から計25人が参加し、外国人を含む観光客らにチラシ約千枚を配った。チラシとパネルにはベロンさんの写真や身長約165センチの茶髪といった特徴を掲載。QRコードからは4カ国語で情報にアクセスできる。

 ベロンさんは18年7月29日午前10時ごろ、同市内の宿泊施設から1人で外出し、行方不明になった。県警によると、ベロンさんはJR日光駅を利用して市内を訪れた。失踪当日の午前、携帯電話で宿泊施設のWi-Fiに接続していたことなどが分かった。県警は事件と事故の両面で捜査、捜索。情報は随時寄せられているが、有力な手がかりは得られていないという。

 県警人身安全少年課の高田匡人(たかだまさと)人身安全対策指導官は「情報は命。直接発見につながる情報はもちろん、当時の状況を少しでも知るために何かあれば教えてほしい」と協力を求めた。情報提供は日光署0288.53.0110。

パネルとチラシでベロンさんに関する情報提供を呼びかける警察官ら=29日午前、東武日光駅

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