青森県内、連日の熱中症アラート 30日は三戸町、青森市、三沢市35度超

2日続けて猛暑日となった青森市。熱くなった道路には逃げ水現象が見られた=30日午前、同市古川
海水浴場で水をかけ合って遊ぶ子どもたち。三沢市では今年最高の35.6度を記録した=30日、三沢ビードルビーチ

 30日の青森県内は高気圧の影響で、青森など3地点で最高気温35度超の猛暑日となるなど連日の厳しい暑さとなった。青森地方気象台によると、最高気温は三戸35.7度、青森、三沢35.6度、弘前、八戸34.9度などで、5地点で今年最高気温を観測した。気象庁と環境省は2日連続で県内に「熱中症警戒アラート」を発表した。

 青森市古川の国道7号では、強い日差しでかげろうが立ち、遠くに水があるように見える「逃げ水現象」が見られた。近くの停留所でバスを待っていた70代女性は「今年の夏は昼夜を問わず暑くて大変」とうんざりした様子で語った。

 三沢市の「三沢ビードルビーチ」は、涼を求める海水浴客でにぎわった。同市木崎野小学校6年の高橋心優さん(12)は「去年よりも暑く感じる。今日は(この日最終日の)三沢七夕まつりより海の方がいい」と水を掛け合い遊んでいた。

 弘前市のはるか夢球場で行われた野球イベントでは指導役の大学生が熱中症対策を呼びかけた。同市高杉小5年の寺田叡人君(11)は「水筒で小まめな水分補給を心がけた」。八戸三社大祭を翌日に控えた八戸市の白山台山車組は日よけの簡易テントを立てるなど対策を徹底。黒石市の浅瀬石川ダム・虹の湖公園で予定されていた「ダム湖ふれあいデー」は熱中症警戒アラートが出たため中止された。

 各消防本部によると、30日夕方までに県内で少なくとも19人が熱中症の疑いで救急搬送された。内訳は青森管内と弘前管内各5人、八戸管内4人、三沢管内2人、下北管内、つがる管内、鯵ケ沢管内各1人。

 気象台によると、31日の県内は気圧の谷や暖かく湿った空気の影響で曇りや雨になるとみられるが、津軽や三八上北の一部では最高気温が30度超となる見通し。

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