稲垣まつり7千人笑顔 綱引き、ステージショー、露店… 地区活性化へ有志初開催 青森県つがる市

声援が飛び交う中、「そーれ、そーれ」のかけ声で真剣勝負を繰り広げた綱引き大会の決勝
露店とキッチンカー約50店舗が並び、来場者でにぎわう会場

 「つがる市稲垣まつり」が30日、同市の稲垣体育館前で初開催された。地元にとっては旧稲垣村時代以来の大きな行事だといい、綱引き大会やステージショーが行われたほか、約50の露店などが出店。市内外から約7千人(主催者発表)が来場する盛況ぶりで、子どもも大人も笑顔が絶えなかった。

 人々のつながりを生んで地域を活気づけようと、地元有志ら約60人でつくる「稲垣コネクトプロジェクト」(黒滝一雄会長)が主催した。開会式で黒滝会長が「つがる市、稲垣にとって記念すべき行事。人とのつながりがあって開催できたことに感謝する」とあいさつ。来賓を代表し、倉光弘昭市長が「どの地区も人々のつながりを生む行事が必要。今後、行政も支援したい」と強調した。宮下宗一郎知事も祝辞を述べた。

 綱引きはトーナメント戦で8組が出場。声援が飛び交う中、各団体は汗だくで「そーれ、そーれ」のかけ声を出しながら真剣勝負を繰り広げた。「つがるにしきた青年部」が優勝した。

 ステージでは、青森市観光大使のGMU(グルメミュージックユニット)の歌、美咲綾花さんの演歌ライブなどを実施。来場者はグルメや無料のアイスを楽しみながら拍手を送った。稲垣地区在住の内山恵梨子さん(39)は「どんな行事だろうと思って来たけど、規模が大きくてびっくり。グルメやクラフトの店をじっくり回りたい」と笑顔を見せた。

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